住宅事業者の方へ
住宅履歴情報とは
- 住宅履歴情報とは、住宅の設計、施工、維持管理、権利及び資産等に関する情報をいいます。
- 住宅所有者であるあなたが、蓄積、活用していくためのものです。
- いつ、だれが、どのように新築や修繕、改修・リフォーム等を行ったかを記録したあなたの住まいの「履歴書」といってもいいでしょう。
なぜ住宅履歴情報が必要なの?
これからは住宅を長持ちさせることが求められる!
- 日本の住宅が新築されてから壊されるまでの年数は平均約30年と、欧米に比較して短いことが指摘されています。
まだ使える住宅を次々と建て替えてしまうことは、地球環境への負荷が大きいだけでなく、長い目で見ると住まい手の居住費の負担も大きくなります。 - これからは、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック型社会への転換が必要です。
住宅を長持ちさせるには維持管理が必要!
- 住宅を世代にわたって住み継いでいくには、最初に丈夫な住宅をつくるだけでなく、点検や修繕等の維持管理がきちんと行われることが必要です。
住宅の維持管理には履歴情報が不可欠!
- 住宅の維持管理を適切に行うには、住宅がどのように設計、施工され、どのような修繕、改修・リフォームされたかという「住宅履歴情報」が不可欠です。
[ 参考 ]
国土交通省ホームページより「長持ち住宅の手引き」pdf
監修:国土交通省住宅局、発行:(財)ベターリビング
住宅履歴情報の具体的な例
「住宅履歴情報」には以下のようなものがあります。
戸建住宅・マンション専有部分の場合
新築段階 | 建築確認 | 地盤調査、建築確認、工事監理、完了検査、開発行為に係る書類や図面 |
---|---|---|
住宅性能評価 | 設計住宅性能評価、建設住宅性能評価(新築)に係る書類や図面 | |
長期優良住宅認定 | 認定手続きのために作成される書類や図面 | |
新築工事関係 | 住宅の竣工時とそれまでにつくられた書類や図面等 | |
維持管理段階 | 維持管理計画 | メンテナンスプログラム等 |
点検・診断 | 自主点検、サービス点検、法定点検、住宅診断に係る書類や図面等 | |
修繕 | 計画修繕、その他の修繕に係る書類や図面等 | |
リフォーム・改修 | 性能、仕様等の向上のためのリフォーム・改修工事に係る書類や図面等 | |
認定長期優良住宅の維持保全 | 保存が義務付けられている維持管理の記録等 | |
性能評価 | 建設住宅性能評価(既存)に係る書類や図面 |
マンション共用部分の場合
新築段階 | 建築確認 | 地盤調査、建築確認、工事監理、完了検査、開発行為に係る書類や図面 |
---|---|---|
長期優良住宅認定 | 認定手続きのために作成される書類や図面 | |
新築工事関係 | 住宅の竣工時とそれまでにつくられた書類や図面等 | |
維持管理段階 | 維持管理計画 | 長期修繕計画 |
点検・診断 | 自主点検、サービス点検、法定点検、住宅診断に係る書類や図面等 | |
修繕・改修 | 大規模修繕、その他の修繕に係る書類や図面等 | |
認定長期優良住宅の維持保全 | 保存が義務付けられている維持管理の記録等 | |
組合運営 | マンション管理 | マンション管理規約 |
重要事項説明に関する情報項目
売買時 | 重要事項説明 | 重要事項説明書、告知書等 |
- なお、「住宅履歴情報の蓄積・活用の指針PDF」に詳細を掲載しています。